
同じワックスで、軽い人と重い人がいる
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持続性能のデータを見ると、長持ちするのは実はワックス(特に溶かして浸すタイプ)でした。ある査読研究では、溶かして浸すワックスは60時間を超えて性能が安定し、乾く前提の軽いタイプは30時間ほどで落ちていきます。それでも「ワックスは重い」という声は根強い。どちらも、本当でした。
プロは、毎回リセットしている。
ワールドツアーや決戦用にワックスを使う人は、走るたびに古いワックスを落として、入れ直す。
常にまっさらな状態=ラボの数字に近い性能を、毎回つくり直しています。
つまずくのは、ここから。
ワックスは汚れが目立ちにくい。「黒くならない=汚れていない」と思って、軽く拭いて上から足すだけ ── を続けると、古いワックスが残ったまま重なっていきます。
整備していると、リンクが重く感じるバイクがある。スプロケットの隙間にもカスが溜まっている。なかには、チェーンを持ち上げてもダランと垂れず、抵抗になっているのが手で分かるものもあります。
見た目は汚れていないのに、重い。古いワックスを落とそうにも、数百キロ走ったあとでは簡単には落ちません。しかも、ローラーの内部まで本当に落とせているのか ── そこは、正直まだ疑問。なぜそうなるのか、その仕組みは次回、分析していきます。