
その“最速”、いつ測った数字?
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チェーンルブのレビューでよく見る「○○が最速、何ワット速い」。その数字自体は、とても正確です。でも、見落とされがちな但し書きがあります。
その数字は、“洗いたて”のチェーンのもの。
独立したラボが出す「最速のルブで3〜4W」といった値は、すべて完全に洗浄したチェーンの、施工した直後の数字です。
まっさらな状態で、250Wで走ったとき。そこが、スタートラインです。
走り出した瞬間から、数字は動きます。
距離とともに汚れを拾い、駆動の抵抗は数ワット単位で増えていく。逆に、チェーンを洗うだけで約3W戻った、という独立テスト結果もあります。
泥のような悪条件では、清浄なチェーンとの差が十数ワットに開いたテスト結果も。
整備していて感じるのは、ここです。きれいに洗ったチェーンは、はっきり軽い。問題は、その“洗いたて”を何kmぶん保てるか。本当に知りたいのは、最速かどうかより、その速さが“どれだけ続くか”。その話を書きたいと思います。