
スポーク16本は、弱点ではなかった
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フロント16本。ディスクブレーキのホイールとしては、かなり少ない本数です。一般的な24本より8本も少ない。当然、こう思います ──「16本で、ちゃんと止まれるのか」。
答えは、構造を見ると逆でした。
CS5060は左右両側がタンジェント組。16本のうち8本が、ブレーキング時の制動力を直接受け持ちます。
一方、一般的な2:1構造の21本ホイールで制動を担うのは7本。
本数は少ないのに、制動の担い手は多い。
スポークの総数ではなく、“制動を処理するスポークの数”で見ると、むしろCS5060のほうが多い。
ラジアル組を一切使わない全数タンジェントは、理論上とても理想的な組み方です。
少ない本数は、軽さと空力のため。でも、それで強度を諦めているわけではない ── 数字の裏には、ちゃんと理屈がありました。