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実際どうなの? / トルク
「カーボンは締めすぎると割れる」── でも、緩くても割れます

「カーボンは締めすぎると割れる」── でも、緩くても割れます

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初めてのカーボンで、いちばん怖がられるのが「締めすぎたら割れる」。でも、現場で見ていると、割れる原因は締めすぎだけじゃない。緩くても、割れます。

緩いと、微振動で効いてくる。
締めすぎで割れる ── これはイメージ通りの割れ方だと思います。
怖いのは、緩いほう。締めたときには気づかない。きちんと締まっていないと、走るたびの細かい振動で、少しずつ亀裂が入っていく。締めすぎを恐れて、締められないのも良くありません。

アルミの感覚で、締めない。
アルミは、よほどの力をかけない限り割れない。だから、しっかりめでも大丈夫。でもカーボンは、手に伝わる「かっちり感」が、まるで別ものです。
いいカーボン、いいボルトほど、適正トルクで気持ちよく止まってくれます。

トルクレンチは、万能ではない。
あったほうがいい。ただ、トルクレンチでカーボンを割る人もいます。適正トルクにくると「カチ!」と音がする ── その「カチ」が一度なのか、二度なのか、メーカーによって違う。
持ち手が太いぶん、トルクのかかり方が手に伝わりにくい。不安でカチ、カチ、と確かめているうちに、どんどん締め込まれて、規定トルクを越えていた ── そういうケースもあります。

ネジが油切れしていると、逆に緩い。
ボルトが錆びていたり、油が切れていると、締めるときにキリキリ、ギシギシと音がする。
このとき、トルクレンチで適正まで締めても、ネジ山の摩擦にトルクが奪われて、肝心の締め付けトルクに届いていない ── 数字は出ているのに、実は緩い、ということが起きます。錆びているか、グリスやオイルがあるかで、同じ数字でも、実際のかかりは変わります。

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